
「イライラすることが増えて、感情のコントロールができなくなった」「これまでのPMS(月経前症候群)の症状に比べてイライラの度合いが強くなった」。これらはすベて40歳になったばかりのころに私が感じていたことです。看護師として産婦人科や不妊クリニックなど女性の医療に関わり、心身の健康には気を付けてきたつもりなのに急な心の変化に戸惑いました。
でもよく考えてみると、これはプレ更年期症状の1つだったのではないかと思います。私が経験した40歳過ぎのイライラ感情についての体験と、その感情の対処についてをご紹介します。
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イライラが止まらない!40歳で感じた心の不調とは

20〜30代と、これまでPMSで多少イライラすることはありましたが、これまで感じていたイライラとはまた別の、もっと厄介で、自分ではなかなか抑え切れない感情が月経周期に関係なく感じるようになりました。
例えば、待ち合わせによく遅れる友人のことをこれまでは「よくあることだから」と許せていたのに急に許せなくなってしまったり、仕事では何度か注意をしているのに後輩のミスが続くと、つい指導もきつくなってしまったり……。自分では冷静に対処しようと思っても、うまく気持ちがコントロールしづらくなっていることに気付いたのが、40代に入ってからのことだったのです。
このイライラは何?もしかしてプレ更年期?

プライベートでも仕事でもイライラすることが多くなり、感情を大なり小なり相手にぶつけてしまうと相手との関係性は悪化します。感情をコントロールしようと思っても、うまくできないと悩んでいたときに、ふとこう思ったのです。「これってもしかしてプレ更年期……?」
実際に婦人科外来に受診をして検査をしたわけではないので、はっきりとプレ更年期症状とは言えません。しかし、明らかに40代前と比べるとイライラ感情を持ちやすくなり、感情のコントロールができなくなっているのはたしか。これは将来、本格的に来る更年期症状の1つとして受け止めるしかないと思うようになりました。
これまではなぜこんなにイライラしてしまうのかわからず、自己嫌悪になることもありましたが、「40歳にもなったのだから、女性としての体の変化があって当然。本格的な更年期症状が出る前でのプレ更年期として受け止めよう」と思うと、気持ちがとても軽くなったのを覚えています。