
47歳の私は更年期に片足を突っ込んだくらいと思っていました。加齢による記憶力の低下は感じても、更年期の症状と思われるものはまったくなく無縁だと思っていたからです。ところが最近次々と不調に見舞われ、更年期を疑うことに。でも、更年期の症状かと思ったら、そうではない病気が見つかり……。
★関連記事:更年期症状はさまざま、種類は数百とも! 女性ホルモンの影響は? 病気との見分け方は?【医師監修】
始まりは生理不順

わが家はひとり親家庭のため、仕事・家事・犬の介護・副業と忙しい毎日。娘が家事や犬の介護を手伝ってくれていましたが、昼夜問わずの寝たきりの犬の介護はとても大変でした。
2022年10月に愛犬を看取った後、ふと生理が来ていないことに気付きました。もともと生理痛は軽かったものの、出血量が多く大変だったこともあり「生理が来なくてラッキー。早く閉経してほしい」くらいに思っていました。
しかし、体調の変化は生理不順にとどまらなかったのです。
肩凝りや頭痛、吹き出す汗。もしかして…

私は普段あまり頭痛はしないのですが、ちょうど生理が来ていないことに気付いたすぐ後くらいから頭が痛い日が数日続き、同時にひどい肩凝りに襲われました。鎮痛剤を使わないと耐えられないほどの頭痛と、今まで感じたことのない肩の重さや痛みが1週間ほど続き、とてもつらかったです。
そして、肩凝りや頭痛がなんとなく治まった11月の寒い夜。推しのライブの帰り、乗り換えのため電車を待つ間のホームで急に汗が吹き出し、ちっとも止まらず自分でもビックリ! 「これはちょっとおかしい。これがうわさに聞くホットフラッシュ?」と更年期を疑い始めました。
毎年秋に子宮筋腫の経過観察と子宮がん検診を一緒に受けているのですが、この年はまだ受診していなかったので、産婦人科に行ってみることにしました。診察がひと通り終わった後、生理が来ていないこと、頭痛や肩凝り、汗がひどいことを先生に話すと、「子宮筋腫が小さくなってきているから、女性ホルモンが減少しているかも。更年期かもしれないね」とのことでした。
不調もあることから、まずは生理不順や更年期症状を改善する「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方薬を試してみることになりました。