
骨盤ダイエットブームの火付け役で、奇跡の53歳と呼ばれるほどの美と若々しさを誇るボディーライン・アーティストのMicacoさん。そんなMicacoさんにオトナ女子のキレイをつくる“美常識”について教えてもらう連載。日ごろから美容と健康のためにおこなっていることを紹介していきます。今回はやせるための食事法についてお伝えします。
50歳、何をしてもやせないように
年齢とともにやせにくくなってきたということは、多くの方が経験していることではないでしょうか? 私も仕事柄、かなり体型には気をつかってきましたが、40歳に入ったころ、まず第一段階のやせにくさを感じました。周りの同年代の方も同じようにやせにくくなって、少しずつ体重が増えてきているようでした。でも、この段階では運動量を少し増やし、食事量も少し気をつければ、若いときのようにすぐやせなくても少しずつ体重は落ちました。
それが50歳になってからは運動量を増やし、食事量をかなり減らしてもピクリとも体重は減らない……。空気を吸っているだけでも太っていくのではないかと思うほど、体重は落ちない……。そんな経験をしてきました。そんな「何をしてもやせない50代」。私がどのように乗り越えてきたのかお話ししていきたいと思います。
やせにくくなったからこそ肉をたくさん食べる

「やせなければ」とカロリーを気にして野菜中心の食事にする方が多いですよね。肉は太ると考え避ける方もいますが、それはよくありません。やせたければ、肉をしっかり食べてたんぱく質を補給することが大切です。たんぱく質は美しい肌や髪を作り、筋肉のもとになります。筋肉量が増えれば、代謝が高まり脂肪の燃焼率もアップ。牛肉・豚肉・羊肉に含まれる、ビタミンBやL-カルニチンは代謝を促進する働きもあります。
私が皆さんにおすすめしているのは、脂肪の少ない赤身肉。なかでも牧草だけで育った栄養価の高いグラスフェッドビーフをよく食べています。この肉は良質なアミノ酸・脂質・ビタミンB12のほか、脂肪燃焼をサポートする共役リノール酸(CLA)も豊富なのでダイエットの効果も期待できると言われています。私はこのステーキを夕食に食べた翌朝など、まったく減らなかった体重が減っていることがあるほどです。また、食事だけでは補えないたんぱく質は、大豆のプロテインなどで補うこともしています。
それでもやせなければサプリを活用

私は定期的に「分子栄養学(オーソモレキュラー療法)」という検査をしています。この血液検査によって自分に不足している栄養素を解析してもらい、足りない栄養素をサプリで補っています。50歳になって太りやすくやせにくくなったので、お世話になっている分子栄養学の先生に相談して検査をしてもらったところ、LーカルニチンとビタミンBが不足していることがわかり、これらのサプリをすすめられたのです。
Lーカルニチンは脂肪代謝に重要なもので、燃焼系のドリンクなどでも使用されている成分です。ビタミンBは食事のあとの代謝を促すことで知られています。この2つを同時に摂ることで、より代謝をアップさせる効果があるそうです。私はこのサプリが効き、どうにかやせることができました。ただ、若いころと同じ体重に戻す必要はないと考えています。それでは顔が削げ、より老けて見えてしまうからです。私は若いころの体重プラス3kgくらいがちょうどいいかなと思っています。
体のだるさの改善には鉄分が大切!

ダイエットのためではないですが、女性にとって不足しがちな鉄分も大事な栄養素の1つです。私はある時期から疲れが取れなく、いつもだるさを感じていたため、前述した分子栄養学の先生に相談しました。すると、鉄分もかなり不足していることがわかり、鉄分のサプリもすすめられました。鉄分が不足すると、体のだるさ、抜け毛、乾燥肌などの症状が起きるそうです。
鉄分には、レバーや肉、かき、かつおなどに含まれるヘム鉄と、ほうれん草や卵、納豆、豆腐などに含まれる非ヘム鉄があります。ヘム鉄のほうが吸収力が高いので、私は赤身肉を中心にヘム鉄を摂るようにしています。ただ、体に必要な栄養分は食事から摂るのが一番ですが、すべてを食事でカバーするのも難しいもの。不足分をサプリで補うことも大切だと思っています。
まとめ
50歳になってから、やせにくくなってきたことを実感。そこで、今まで以上に栄養に気を配り、自分に足りない栄養素を摂るようにしたことで理想とする体重まで落とすことができました。やせにくくなってきたこと以外にも、体の不調も気になる50代。子どもにも手が掛からなくなり、自分を見つめられる時期でもあります。自分の体の声を聞き、体と向き合う時間も大切にしたいですね。
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